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パラオはダイビング天国
~世界一のダイビングパラダイスを大特集~ 

リゾートファンの間ではさほど知名度が高くないパラオも、「ここを知らなきゃダイバーじゃない」と言われて久しいダイビングスポットの王道。“パラオ病"なる言葉まで存在するほど、ダイバーを中毒にしてやまない魔力を発揮し続けているダイビングスポットです。

パラオは主要部分に限ってみても、南北にわたり、大小300ほどの島が離合集散しながら連なってできている諸島群。
そして全体を珊瑚のリーフがバリアのようにぐるりと囲んでいます。島には山もあれば川もあり、マングローブ地帯も広大。礁湖には、ロック・アイランドに囲まれ入り組んだ内湾や、汽水湖が無数に点在しています。

バリアリーフの沖側はドロップオフと呼ばれる、一気に深海ヘと落ちる水中の断崖絶壁。つまり、パラオはバラエティに富んだ自然条件を備えている島といえるでしょう。
しかも、魚類発祥の海域とされるセレベス海(フィリピンやボルネオ周辺)もごく近く。これらの恵まれた要素が重なって、700種以上の魚、2000種以上の珊瑚類が生息する豊かな水中世界が作り上げられているのです。こんな環境でのダイビングが、おもしろくないはずはないでしょう!!

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パラオでのダイビングの主流 ~ボートでのドリフトダイブ~

パラオでは従来、バリアリーフ沿いに並ぶ深淵のドロップオフでのダイビングが中心となってきたました。
回遊魚をはじめとする魚影の濃さが圧倒的だからです。ボートでダイビングポイントまで行き、直接エントリー。水中では潮の流れに合わせてドロップオフの壁(ウォール)沿いに進み、浮上したところをボートに拾ってもらう「ドリフトダイブ」という潜り方が基本です。流れのある海で体力を消耗せず、かつ広範囲を見て回れる効率のいいダイビングスタイルが取られているんですね。

日本人仕様で安心のダイビングシステム

主要ポイントは、コロール島からボートで約1時間の距離にあることが多いので、ツアーは1日トリップが基本。
一般的なスケジュールは、だいたい9時頃にコロール島を出て午前中に1ダイブ、ポイント近くの無人島ビーチや入り江でランチを取って午後もう1ダイブし、15時頃に戻ってくる1日2ダイブでしょう。
近年は、いったん島に帰ってきてから近場のポイントで3ダイブめの「アディショナルダイブ」をするパターンも定着してきているようですが。ナイトダイブもできますし、サービスによっては無人島に泊まるオーバーナイトツアーやペリリュー島1泊ツアーを開催している会社もあリツアーのパリエーションはとても豊富ですよ。

また日本人ダイバーが多く利用するサービスでは、ガイドシステムもサービス内容も、とことん日本流にこだわっています。
ダイビングや海外慣れしていない人でも、不安なくツアーに参加できるのがパラオのダイビングの素晴らしいところといえるでしょう。初めて海に潜る人向けの「体験ダイビング」や、ダイビングの認定カードを取得する「ライセンスコース」でも、もちろん言葉の心配はゼロ。多数いる日本人インストラクターがていねいに指導してくれるから、ダイビングに初トライ、あるいはダイビングの技術向上を図る場所としても最高の環境といえるのです。

季節で変わるパラオのダイビングコンディション

パラオには大きく分けて雨季と乾季2つの季節があり、北東風が吹いて主要ポイントの海面コンディションが安定する乾季がダイバーの間ではハイシーズンとされています。この時期は海流の動きも大きく、カジキなど超大物の出現率が高いですよ。

ただし、風向きや見たいものに合わせてポイントを変えれば、台風でも発生しない限り1年中ダイビングを楽しめる国であること忘れないでくださいね。 水温も年間を通じて一定して高いので、季節より、むしろ気にしたいのは「潮まわり(月齢)」だといわれています。干満差が最大となる満月・新月の「大潮」のときには、主要ポイントの流れが相当に速くなります。特にチャネル(水路)ポイントなどは、ダイビングに支障をきたすほど流れが強いこともあります。
逆に干満差が最も小さい「小潮」の時期は、流れが緩くて潜りやすい反面、魚の動きも緩慢になりやすかったりします。魚の動きが活発で魚影が濃くきれいな群れができるのは、やはりある程度、流れのあるとき。となると、どんなに流されても平気な上級者以外には大潮と小潮の中間「中潮」の時期が、頃合いの潮まわりとなってくるでしょう。また、チャネルポイントなどは、透明度・魚影などのコンディションがアップするので、ダイビングする日中の時間に満潮が来る時期を狙って訪れると、恵まれたコンディションでダイビングを楽しめる確率が高まります。

海に出るときはdiving permitを忘れずに

ダイビングツアーやロック・アイランド・ツアーに参加する際には、コロール州が発行する「ロック・アイランド&ダイビング・パーミット」の取得・携帯が義務づけられているので念頭においておきましょう(6歳以上)。

取得方法は利用するダイビングサービス(ならびにオプショナルツアー会社)に料金を支払うだけなので特に難しいことはありません。テレホンカードのような許可証を渡されるので、海に出るときは必ず携行してくださいね。またジェリーフィッシュ・レイクへ行く予定がある場合は「ジェリーフィッシュ・レイク・パーミット」も取得しておかねばなりません。これがあれば「ロック・アイランド&ダイビング・パーミット」は不要となるのですが、「ロック・アイランド&ダイビング・パーミット」購入後、ジェリーフィッシュ・レイクへ行くには、改めて「ジェリーフィッシュ・レイク・パーミット」を買い直さなければならないのでここは要チェック&注意です。
これ以外に、マンタポイントとして人気の「ユーカク」に潜る際は、ガラスマオ州発行のパーミットが、またペリリュー島近辺を潜る場合はペリリュー州発行のパーミット、釣りをする場合はコロール州のフィッシング・パーミットが別途必要とされる場合がありますので、利用するダイビングサービスに確認をしてくださいね。

パラオの主要ダイビングポイントガイド

パラオにはざっと数えて50カ所はどのダイビングポイントがあります。メインとなるのは諸島を大きく囲む珊瑚礁沿いに連なるドロップオフやチャネル(水路)のポイントですが、リーフ内のコーラル・ガーデンやマリン・レイク、海底鍾乳洞、さらには沈船までを含めるとバリエーションはきわめて豊富といえるでしょう。このあたりもパラオが世界有数のダイビングパラダイスと評されるゆえんでありましょう。

ジャーマン・チャネル

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  • リーフを掘削して作られた航行用水路であるジャーマン・チャネルの外洋側に開発されたポイント。リーフと砂地からなる海底には、珊瑚・砂地の生物の両方が生息するうえ、内海と外海の生物が交錯する位置にあることから、パラオ中でも魚種の豊かさで群を抜いている名スポットです。
  • ここが大人気ポイントとして定着したのは高確率でやってくるマンタの存在によるところが大きく、大潮の満潮時をメインに、プランクトンの塊を捕食しに複数飛来し長時間水中で乱舞する圧巻シーンも、しばしば目撃されています。
  • マンタ以外でもグレーリーフシャークやレオパードシャーク、カメなどの大物、ギンガメアジやカマスの群れなど、特に魚の動きが活発になる上げ潮時には見どころに事欠かないのです。各種のハゼ、ジョーフィッシュ、ハダカハオコゼなどマニア好みのキュートな小魚も多彩に揃っていますよ。純白の砂地に小さな珊瑚の根が点在する景観もいかにも南国ムードいっぱいで、初心者でも安心感をもつて潜れる点もメリット。

ブルー・ホール

Blue Holes
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  • 4つの穴から降ってくる光のつぶて。リーフの上、水深1~ 3mほどに開いた4つが、ひとつの巨大海底ドームヘとつながっているケーブの代表格。
  • 通常は一番大きな穴から潜降し、 ドーム内へと進んで、頭上の穴から降り注ぐ光の氾濫や、出口の先に広がる神秘的なブルーに酔いしれる潜り方となりますよ。砂の海底、ハゼやハナダイナミハタの幼魚、穴の中にはカッポも。“レアもの"の宝庫となっていて、こちらを目当てに潜るダイバーも多いようですよ。特にセソコテグリは背ビレのフラッシングが見もの。水中ライトを持っていくとさらに楽しめます。

ブルーコーナー

Blue Corner
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  • 世界中のダイバーが憧れるドロップオフの最高峰。外洋に向かってドロップオフが∨字型に張り出した箇所は、潮流が存分に当たる地形とあつて、魚の大群が溜まる傾向にあります。これがパラオに複数ある「コーナー」と名の付いたポイントの共通頂。特にブルー・コーナーはその横綱で、魚の多さ、大物の出没度、魚種の豊かさ、そしてあたりはずれの少なさ、どれをとっても世界中のダイブポイントのなかでも抜きん出た実力を誇ります。
  • 通常、上げ潮のときは南のニュードロップ側から、下げ潮のときは北のブルー・ホール側からエントリーします。ともに壁沿いに底のない海中を進み、ハイライト地点のコーナー付近でリーフに上がって魚を見る潜り方が一般的。上げ・下げどちらのサイドから行っても見られる魚にほとんど違いはないのですが、上げサイドではコーナー手前の小ケープ(通称マクロ穴)で人気のアケボノ、シヨンハタタテの2種のハゼとマルチカラーエンジェルフィッシュの観察が可能だそうです。
  • いずれの場合ともコーナーに近づくにつれて魚影の濃さが増していき、10種類を超すアジの仲間を含め、人気の回遊魚が大群で泳ぐ様をほぼ毎回見ることができます。特にバラクーダの大群が作る壁は圧巻の一言につきます。また、小魚の群れに捕食のため突つ込むロウエンアジやイソマグロ、サメなどのバトルシーンも頻繁に目撃できて、迫力満点。ときにはジンベエザメやマンタの大群に遭遇することもあって、ブルー・コーナーに一度潜ってみれば、パラオがなぜこれほどまでにダイバーの間で人気が高いのかが瞬時に納得できる仕掛けになっています。
  • 最近はリーフの上に暮らすモンツキカエルウオや「マユゲクマノミ」の愛称で呼ばれるハナビラクマノミにも人気が集まっています。まるで1匹の生き物のように泳ぐギンガメアジの群れもみたいですね